今日はラーメン食べてないので、久しぶりのコラムですよ。
前回のコラムでは「麺の加水率」についてお勉強したので、
今日は「麺の太さ」について、意識高くなりましょう。
「あ? 麺の太さ? んなもん見りゃわかんだろ。」
…とか思ったおまえは甘い。
このあいだカナダのお土産でもらったメープルクッキーより甘い。
そんな態度では麺に命を捧げている製麺所のおじさんたちに失礼だ。
麺の太さを表すプロの指標を教えよう。
一般的には、
極細、細、中細、中太、太、極太
の6段階で間に合うのだけど、
それがどのくらいの太さを指すのかは人それぞれで違うし、
しかもそれによってラーメン全体の印象は全然違うものになってしまう。
だからその麺の太さの、コンマ数ミリの違いを、プロは番号で呼ぶのです。
具体的には、10番から30番までの偶数番号、
つまり、
10番 ( 3.00mm 極太 )
12番 ( 2.50mm )
14番 ( 2.14mm )
16番 ( 1.86mm )
18番 ( 1.67mm )
20番 ( 1.50mm )
22番 ( 1.36mm )
24番 ( 1.25mm )
26番 ( 1.15mm )
28番 ( 1.07mm )
30番 ( 1.00mm 極細 )
の11パターン。
数列で気付くかな?
要するに、その番号で30mmを割った太さになるわけです。
たとえば、
10番なら30/10= 3.00 mm
30番なら30/30= 1.00 mm
ってな感じ。
麺が細くなるほど刻みが細かく、繊細に指定できるのがおわかりでしょうか。
そこ、どうでもいいとか言うなよ。オレだってがんばってんだ。
ほら、明日からラーメンをひとくちすすった後に、
「これは・・・24番か。ふむ、悪くない・・・」
とかぼそっと呟けば、隣の人にドン引き尊敬のまなざしで見てもらえるでしょ!?
・・・
で、麺の太さもスープとの相性によって決まってきます。
基本的に麺は細い方がスープをよく吸って持ち上げるので、
繊細な味のスープには細麺を、
つけめんを始め、ガツンとくる濃厚なスープには太麺を、
それぞれ合わせることが多いです。
あと、麺自体の小麦の味で勝負したい場合も太麺ですね。
今日はここまで。
我ながら実用的とは言いがたい麺に関するトリビアでした!