コラム 「どうしてラーメンが好きなのか」

THE INTERVIEWS
2つ目の質問です。

Q. どうしてそんなにラーメンがお好きなのですか?

なんかすごく本質的なことを聞かれた気がするので、
ちょっと本気を出して語ってみました。

A. ラーメンという食べ物自体が持っているコンセプトに惹かれるからです。

まず、その敷居の低さが好きです。
外で食べても安いものは300円台からあります。基本的に1000円を超えずにお腹いっぱいになれます。子供から老人まで、抵抗なく楽しめて、そもそもラーメンが嫌いな人なんてそうそう見かけですよね。食べるだけじゃなくて、作る敷居も低いです。どこ行ったってラーメン屋の一軒くらいありますし。

で、それってどうしてなんだろうって考えたときに、たぶんそれはラーメンという食べ物のシンプルなデザインに起因すると思うんです。
だって、スープに麺が入ってるだけです。
これだけなので、安く仕上げようと思えばとことんコストダウンできるし、スープにも麺にもバリエーションを持たせれば、その組み合わせ次第で無限大に美味しくなる可能性も秘めてます。
シンプルだからこそ、理解しようと思う必要なんてなく純粋に誰でも楽しめるし、シンプルだからこそ、究めようと思えばめちゃくちゃ奥の深い食べ物なんです。

そしてどこのラーメン屋さんに行っても、その店主がこれこそ最高と思って作った一杯をたったの1000円弱で食べられるんですよ。
そこには店主という人間の哲学が詰まってます。哲学というか、感覚というか、それって日によっても違いますし。
で、その一杯一杯を食べ比べしてみて、これは好きとか、あそこよりここのが美味しいとか、これは何系のジャンルだとか、そうやって自分なりの感覚で楽しみながらお腹いっぱいになれるんです。
僕は、つくづく幸せな国に生まれたと思います。

パスタとか、カレーとか、どんな食べ物だってそれは同じじゃないかと言われたら、確かにそうですね。
でもですよ、ラーメンが一番なんです。
パスタもカレーも大好きですけど、顔を輝かせながら話を聞いてもらえるのって、僕の場合はラーメンなんです。やっぱ敷居が低いから、みんな子供の頃からある程度食べていて、それで好みのレンジが広いから、自分好みの一杯にめぐり会いたい渇望が他の食べ物の比じゃないというか。
おいしいパスタやカレーや蕎麦やピッツァを食べようと思ったら、それなりのお店に心して行かないといけない一方で、ラーメンは安いし、どこにでもあるし、ぼっちでも行けるし、すぐ食べられるし、やっぱりB級グルメの王様なんです。

熱くなりすぎました。

僕はそういう、シンプルだけど奥の深い、普段着の食べ物であるラーメンが大好きです。

以上です。
言葉にするのって難しい。これでわかるのかなぁ?

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