赤羽『焙煎汐蕎麦 金字塔』

しおそば

しおそば ¥680

飲み会終わって、ひとりでラーメン屋さんですよ。
ぼっちは寂しいのう。。。
赤羽の『自家製麺 伊藤』に足を運んだもののスープ切れにフラれ、
第二候補の『金字塔』へ。

よく「ラーメン詳しい」って話を人にすると、
必ず「どこが一番おいしいの?」って聞かれるわけですけど、
そんなの一概には決められるはずないじゃないですか?
そのときの好みとか、店側のコンディションとかね。
だから、そういうときは去年で最も「お?」って思ったこの店を言うようにしてます。

この店の最もシンプルな「しおそば」。
すごいのは香り。
いきなりトリュフの香りがして、まさかと思ったら本当にトリュフ使ってます。

透き通ったスープは鶏ベース。
ただし動物臭さはまったくなく、鶏の旨味(むしろ甘み)だけを抽出できてて、
これほど完成された塩スープにこんなところで出会えるなんて!と思ったものです。
別皿で出されるコーヒー油を垂らすと、そこに香ばしさが加わってほんとにウマー。

臭みを出さず甘みだけを引き出せるのは、
おそらく鶏の「もみじ」などの素材を一度焙煎して出汁を取っているから。

スモークされたベーコンチャーシューも、鶏つみれも、
さすがフレンチ出身の店主だけあって洗練されてておいしいです。

浅草開化楼特製の細ストレート麺は、さすがはスープによく合ってます。
(今日は珍しく混んでいたので、麺の扱いが雑になってたのがちょと残念。。。)

というわけで、ここの「しおそば」は非常に面白いのであります。

でも本当にここが一番おいしいかと言われると、それもまた違う気がするんです。
だってこの店だって、今日みたいに、麺の茹で方に失敗してる日だってあるわけです。
もし僕が、今日初めてこの店に来たのだったら、麺が微妙…って思って終わってたはずです。

たぶん本当の一番なんて絶対に見つかりっこないんです。
出会いの形って、そのときどきで全然違ってくるものだから。
でも、そのことを知っていながらなお、
自分にとっての本当の一番を、一生をかけて探していなければいけない、そのバカらしさ。
それこそが、人間それぞれに課せられた宿命なのではないでしょうか???

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赤羽『焙煎汐蕎麦 金字塔』 への1件のコメント

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